【施工事例】水道屋さんの工事施工事例集です。Mission.3

こんにちわ!お世話になります。DKです。

Mission.3は修理、修繕の施工事例です。
なるべくかみ砕いて説明していきますので是非参考にしてください。

小便器を流すと裏側から水か出てくるので、直して欲しい。

 

との事ですので、ちょっと図書館まで行ってきます。

考え得る症状からの推測
フラッシュが別なタイプなので給水とは考えにくい為、おそらく排水である。

 

齢72の師匠
2人での作業です。
本来ならは1人で行う作業になりますが、事故で体が動かないために師匠を呼んできました。
さて、今回もはりきっていきましょう!

 

修理、修繕

着手前

便器撤去工事

水を止めて便器の撤去です。

便器撤去

撤去完了!

1.症状の確認。
2.漏水の原因調査。
3.水を止める。
4.便器を外す。

 

1.症状の確認

センサー式の為、何度か手をかざして水を流してみる。
5・6回目でやっと水が滲んできた事を確認。

2.漏水の原因調査

最初の推測「フラッシュが別なタイプ」なので給水とは考えにくいを元に、給水管周りの漏水を何度か水を流しながら調べる。
給水部分に漏水が無い事を確認

何故「フラッシュが別なタイプ」だと、給水だと考えられないのか?
そもそもフラッシュって何?

フラッシュとは小便器や大便器を洗浄する水を流す装置の事。ボタンやレバー、センサーなどのタイプがあるが、ここでの「フラッシュ」は小便器用フラッシュ、小便フラッシュなのでボタンかセンサーに限定される
「フラッシュが別なタイプ」とは、小便器にはもう一つ「フラッシュが一体のタイプ」がある。
一体のタイプの方はその名の通り「フラッシュ(水を流す装置部分)が小便器本体の中に隠れており、陶器と一体化しているように見える」センサータイプしかない。
対して別なタイプは「フラッシュが小便器本体の外に出ている」押しボタンのタイプとセンサータイプがある。
フラッシュが一体の場合本体の中に隠れているためにどこから(給水なら上部、排水なら下部)漏れてくるのかわからない
しかし、別になっているタイプの方はフラッシュ部分が本体の外にある為、給水部分から漏水が有るならお客さんの目にもわかるはずなのである。

3.水を止める

ココまでの確認が出来たらやっと水が止められる。

 

4.便器を外す

そして、いよいよ便器を取り外します。

 

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原因究明

便器を取り外すと原因となる排水部分の金具があります。

排水フランジ確認

これを取り外して金具を点検し、再度設置し直してみます。

1.固定されている排水フランジを外す。
2.外したフランジに異常が無いか目視する。
3.フランジと管との接続部分に不備が無いか調査する。
4.再度フランジを管と接続させ、床に固定する。

ポイントは2と3。
2は亀裂や欠け、割れが無いかを目で見て確認する。
3はガスケットと呼ばれるゴムのような粘土のようなパテで止水している為、そこにゴミ咬み等による隙間や浮きが出来るのかを確認する。

上記に問題がない場合は配管部分の異常も確認して、再度フランジを管と接続し、床へ固定する。この時にも隙間や浮きに注意する。

!!?

それらしき部分を発見!!

既設配管が鉛管で、しかもかなり古い。その為亀裂みたいな箇所を発見。

フランジと管接合時にガスケットを多めに付けて、固定してから内部を排水の邪魔にならないように成形してから、外部の隙間部部にもコーキングを薄く塗布しておきます。

便器再設置工事

便器を設置し直します。

再設置完了

給水も接続して、通水試験。

完了です!

1.便器を再設置する。
2.給水部分を接続する。
3.各工程に不備がないことを再確認し、通水する。
4.完了!!

1.便器を再設置する。

便器をフランジへきっちり接続し、壁に固定する。

 

2.給水部部を接続する。

給水部分を接続する。この時に給水管を真直ぐにする。

3.各工程に不備がないことを再確認し、通水する。

便器の固定具合、給水管の垂直度等見た目の仕上げを施してから、止水栓を静かに開ける。
空気が入っているために起こる「爆発」に備えて便器正面からは退避しておく。

  • まずは2・3回流す。
  • 次には2・3回流す。
  • 繰り返して7・8回くらい試運転して給排水両方の漏水を確認する。

 

4.完了!!

3の工程が終了したら、お施主さんに「確認をしてもらいながら原因と処置を説明」して納得していただき、今回工事は終了!

 

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反省会

ふ~
何とか無事に終了しました。

 

原因も見つかってよかった🎵

 

 1.症状の確認。
2.漏水の原因調査。
3.水を止める。
4.便器を外す。
5.固定されている排水フランジを外す。
6.外したフランジに異常が無いか目視する。
7.フランジと管との接続部分に不備が無いか調査する。
8.再度フランジを管と接続させ、床に固定する。
 9.便器を再設置する。
10.給水部分を接続する。
11.各工程に不備がないことを再確認し、通水する。
12.完了!!

 

室内工事はこの時期からは暖かくて快適です。
でも排水管のヒビを直すために手を突っ込んでいるので「快適」では無かったですけどね・・・・・

 

本日の成果

Pシール

コーキング

以上です。

今回は修理、修繕でしたので使用したモノは少ないです。
基本的な工具で仕事は出来たし、材料もPシールのみでした。

見てもらった通り、器具を設置する順番さえわかっていれば取り外すことも分けないということです。
ですので、新人君に教える順番としては、

  • 私が考える新人さんに教える順序は以下の通りです。
    1. 雨水配管 屋外
    2. 排水配管 屋外
    3. 給水配管 屋外
    4. 給湯配管 屋外
    5. 排水配管 屋内
    6. 給水配管 屋内
    7. 給湯配管 屋内
    8. 機器設置
    9. 修理      ← ココ
    10. 設計
  • 6と7は最近同じ材料を使用するので同率でもいいですね!
  • 私が教えてもらった時代はお湯は銅管でしたので、給湯の方が難易度が高かったのです。

このようになり、機器設置よりも修理の方が難易度が高くなっています。

 

今日の作業はココまでです。お疲れさまでした!

 

次回は水平器の詳細情報を解説します。
よろしくお願いします。

今日もありがとうございました。

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