こんにちわ!お世話になります。DKです。
今回は漏水の原因と対処方法の中から『和洋便器』を紹介します。
家の中の修理で一番多いのがトイレの修理です。理由は使用頻度が一番高いからだと思いますが、そのトイレが故障又は不具合が起きた時に、業者が来てくれる時間帯ならいいですが、夜間や休日などの場合の多くは水道屋さんや営繕屋さんは来てくれない事も多いと思います。
そんな時にとりあえずの応急処置や理由、構造を知っておくと慌てずに済みますので、是非読んで参考にしてください。
ココではトイレの大便器の給水・排水の漏水についてお話していきます。
大便器の構造
基本的に和式でも、洋式でも大便器と呼ばれる便器の構造は同じです。ただ、洋に有って和に無いのは(漏水の観点から見て)お尻の洗浄機能だけです。
TOTO・LIXIL等メーカーが違っても構造は同じです。
ココでは一般の住宅にある便器を対象に書いていますので、ハイタンク・フラッシュバルブと呼ばれる便器洗浄方式のモノは省きます。
和式便器
最近では一般住宅で施工する事はほぼなくなりました。私の守備範囲は田舎なので、農家の倉庫や屋外にあるトイレにはまだまだ需要があります。
学校や保育園でも絶滅危惧種であり、今の子供たちには使えない子もいるそうです。
洋式の便器との最大の差は排水系が漏れた場合、この和式ではわかりません。
という事で、和式は給水系のみ解説します。
和式便器には2種類の設置方法があり、それぞれ「和式便器」「兼用和式便器」と呼びます。
違いは和式の方は土間にそのまま据え付けられている便器で主に女性用、兼用は土間よりも便器設置位置が一段高くなっている便器でこちらは男女兼用となっています。
違いはあれどタンク内部の構造は同じですので、漏水原因となり得る箇所も同じになります。
丁度良い写真がありませんでしたのでとりあえずは有るもので。いい写真が出来たら差し替えます。
- ボールタップ
- オーバーフロー管
- フロートゴム玉
- 洗浄レバー
上記の内、漏水に直接関係するものが①のボールタップと③のフロートゴム玉です。
①と③の漏水の違いはと確認方法は
便器内の水たまりが揺れている
⇩
止水栓を閉めて、タンクの蓋をとる
⇩
タンク内部の水位が②のオーバーフロー管の頂点すれすれ
YES NO
⇩ ⇩
①のボールタップを取替える ③のフロートゴム玉を取替える
という感じで、調べていきます。
もちろん例外もあり、必ずこのようにいくとは限りませんが、8~9割程はこのフローで間違いないです。
例外としては
- ②のオーバーフロー管が割れている等破損している。
- ④のレバーが引っ掛かって戻らない為に③のゴム玉が栓をしない。
応急処置としては
壁や床から出てタンクへ接続されている銀色の金具を閉めるて、使用する時に開ける。
マイナスドライバーや硬貨で止めるモノと、ハンドル式のモノがある。
⇧これを繰り返して、業者に連絡が付くまでやり過ごしてください。
洋式便器
今の主流の便器で、エコ仕様のために水量が少なくなっている。が、その為に水量で流すことが出来ず、詰まりの原因になる事も少なくない。
見た目が良くスッキリしており、最近では掃除のしやすさや汚れの付きにくさ等にこだわって作られている。
①便座とタンクが一体となっているモノと、②従来のタンクと便座が別々のタイプのモノ、③タンク自体が無いモノの3通りが通常である。④その他としては和式便器のように壁の隅にタンクが付いていて、タンクの下から銀色のパイプが便器に接続されているタイプもあるが、この場合は「和式便器」の方を参照して欲しい。
ココで紹介する洋式便器は①と②のタンクのあるタイプのモノになります。
給水
便器のシリーズやメーカーによって内部の配置や各部材の形状はかなり違いますが基本的には同じ役割を果たしています。
和式のタンク内部とも構造自体は同じです。
- ボールタップ
- オーバーフロー管
- フロートゴム玉
- 洗浄レバー
同じ構造をしているので症状や対策も同じです。
上記の内、漏水に直接関係するものが①のボールタップと③のフロートゴム玉です。
①と③の漏水の違いはと確認方法は
便器内の水たまりが揺れている
⇩
止水栓を閉めて、タンクの蓋をとる
⇩
タンク内部の水位が②のオーバーフロー管の頂点すれすれ
YES NO
⇩ ⇩
①のボールタップを取替える ③のフロートゴム玉を取替える
という感じで、調べていきます。
もちろん例外もあり、必ずこのようにいくとは限りませんが、8~9割程はこのフローで間違いないです。
例外としては
- ②のオーバーフロー管が割れている等破損している。
- ④のレバーが引っ掛かって戻らない為に③のゴム玉が栓をしない。
応急処置としては
壁や床から出てタンクへ接続されている銀色の金具を閉めるて、使用する時に開ける。
マイナスドライバーや硬貨で止めるモノと、ハンドル式のモノがある。
⇧これを繰り返して、業者に連絡が付くまでやり過ごしてください。
因みにタンクと便座が一体になっているタイプはメーカーメンテナンスでないと直せません。私たちでも直せるのですが、メンテナンス員以外が分解や修理などを行うとその時点で保証が一切なくなります。
排水
写真が無いのでわかりにくいかもしれませんが、洋式便器は排水が漏れている事に気づく時があります。
勘違いしやすいのが、男性が「小」をする時、立ってすることがほとんどだと思います。実はこれが勘違いする原因になるのですが、立って「小」をするとかなりの勢いで飛沫が飛んでいます。小さい子だと狙いが定まらない、届かないなんてことも有ります。すると便器と床又は便器とタイル土間の間に入り込み、滲んだように若しくは染み出てきているように見え、尚且つ匂うのです。
この場合は結局便器を撤去しないとわからないし、撤去しても分からない事がほとんどです。ただ、漏水と完全に違うのは便器を撤去した時に便器の排水金具あたりまで濡れている、汚れているかどうかで判断は可能です。
この場合の対処法は使わないのが一番ですが、なるべく使用を控えるなどして水道屋さんを呼んでください。
まとめ
今回は「大便器の漏水」について解説してきました。
給水系の漏水は和式、洋式共に対処方法は同じです。故障する箇所もほぼ一緒です。ただ、部品供給の有無、又は部品毎の単価の違いや分解手間等で修理費用はまちまちですが、タンク内部の部品を全て替えても¥30,000~¥40,000くらいでそれを超える事はまずないです。
排水漏れの方は程度と状況で金額はかなり幅がありますが、安ければ¥10,000くらいで高いと便器の取替をした方が良いくらいの金額(便器が割れているヒビが入っている等の破損)になってしまう事も有ります。
和式と洋式各タンクの比較です。
以上の工具があれば大抵は給水も排水も直せます。
次回は汚物流し用タンクの内部部材取替の施工事例を紹介します。
よろしくお願いします。
今日もありがとうございました。