DV継手S

【継手の種類】を管種別にご紹介。細かい種類と使用法は?DV継手編

こんにちわ!お世話になります。DKです。

 

今回は『継手の種類』の中からちょっと特殊なDV継手をご紹介します。

 

何が特殊かって?

それはこの継手に接続するパイプが、給水管であるVP管や給湯管に使用するHT管なのです。

肉厚のパイプを排水管に使用すると内径が細くなってしまいます。

つまり同じ量を流しても

VU管よりも管内が狭い為、満タンになりやすくなっているという事です。

オマケに

同じ量の配管をしてもVU配管よりも高額になります。

 

では、何故使用するのでしょう?

答えは簡単です。肉が厚い分、丈夫だから!です。

ソケットの真ん中の引っ掛かる部分の厚さをVU継手の画像と比べてみてください。一目瞭然です。

 

そんなDV継手の解説です。

継手 ④

継手とは・・・・2つ無いし3つの部品や部材を結合する事、またはその結合部分の事。

塩ビ継手 ④

DV継手S
DV継手S
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DV継手、HT-DV継手

特徴

正式名称は

  • DV継手 ―― 排水用硬質ポリ塩化ビニル管DV継手
  • HT-DV継手 ―― 耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管HT-DV継手

である。

DV継手、HT-DV継手は、使用する管がそれぞれVP管とHT管の肉厚管を排水経路や通気経路に用いる時に使用する継手。

 DV継手のDVとは?

Drain ・Vent』の略。排水・通気の事。

 

そもそも

  1. 何故、肉厚で高価な管を排水配管や通気配管に使うのか?
  2. 何故、VP継手やHT継手ではないのか?

 

の答えは先にも書いたが、至ってシンプル。

肉薄のVU管よりも肉厚のVP管の方が丈夫だから!

丈夫』というのはVUとVPのパイプ自体を比較して、引張強度圧縮強度が高く、耐候性にも優れているという事。

必然的に継手もしかり。

 

そして2も簡単な理由である。

用途を現実的に受け止め、施工性を上げてコストを削りたい!

用途を現実的にとは、排水管や通気管に使用する。乃ち無圧管であるのだから接着代は給水継手程はいらないという事。

接着代が少なくなれば施工性も上がりコストも削れる

 

この継手は以下の理由でDIYには不向き。

同径のVU管に比べて高額

同径のVU管と比べて肉厚な分、切断や加工がしにくい

丈夫だが施工性が悪い

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種類と解説、使用法等

DV継手一般類

現物写真記号名前使用法
DV継手Sソケットパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。
DV継手Lエルボパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。
DV継手LLLLロングエルボ大曲りなエルボ。90°に曲げる継手。
DV継手45°L45°L45°エルボパイプとパイプを45°曲げて接続する継手。
DV継手TDTチーズパイプとパイプを90°の角度で合流させる継手。
DV継手LTLT大曲チーズ枝部分が大曲に90°で合流する継手。
DV継手45°Y45°Y45°Y枝管部分を45°の角度で合流させる継手。
DV継手ININインクリーザー異径のパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。
 INL異径エルボ異径のパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。
DV継手INTINT異径チーズ異径のパイプとパイプを90°の角度で合流させる継手。
DV継手CaCaキャップパイプの止めやカバーに使う継手。

DV特殊継手類

現物写真記号名前使用法
DV継手持出S持出ソケット片方がパイプの内径に入り、もう片方がパイプと同径の継手
DV継手SSSS½偏芯ソケット
⅓偏芯ソケット
Sの字型のソケット
芯をずらせる距離がパイプ径の½と⅓とがある。
DV継手片受L片受L片受エルボ片方がパイプと同径でもう片方がエルボになっている継手。
90°曲げて接続する継手。
DV継手片差L片差L片差しエルボ片方がパイプの内径に入り、もう片方がエルボになっている継手。
90°曲げて接続する継手。
DV継手片受45°L片受45°L片受45°エルボ片方がパイプと同径で、もう片方が45°エルボになっている継手。
45°曲げて接続する継手。
DV継手INLTINLT異径大曲チーズ異径の枝管部分が大曲に90°で合流する継手。
DV継手IN45°YIN45°Y異径45°Y異径の枝管部分を45°の角度で合流させる継手。
DV継手排水VS排水VS排水バルソケ片方がオスネジで、もう片方がソケットになっている継手。
異種管接合継手機器接続継手

HT-DV継手類

現物写真記号名前使用法
DV継手HTSソケットパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。
DV継手HTLエルボパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。
DV継手HTLLLLロングエルボ大曲りなエルボ。90°に曲げる継手。
DV継手HTTDTチーズパイプとパイプを90°の角度で合流させる継手。
DV継手HT食洗L食洗L食洗器排水用エルボ異径のパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。
片方が20のソケットor25のパイプ兼用で、

もう片方が50のエルボになっている。
DV継手HT食洗T食洗T食洗器排水用チーズ異径のパイプとパイプを90°の角度で合流させる継手。
片方が20のソケットor25のパイプ兼用で、
もう片方が50のエルボ
になっている。
DV継手HT透明S透明ソケットパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。
DV継手HT透明L透明エルボパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。
DV継手HT透明45°L45°L45°エルボパイプとパイプを45°曲げて接続する継手。
DV継手HT透明INTINT異径チーズ異径のパイプとパイプを90°の角度で合流させる継手。

まだまだあるがひとまずこのくらいで・・・・

まとめ

今回は配管工事に欠かせない『継手』についての解説でした。地域や会社、メーカーでも呼び方が違うことが有りますがご容赦ください。

この継手も排水用になりますので、覚える順番は屋外なら2番目屋内なら5番目になります。

私が考える新人さんに教える順序は以下の通りです。

  1. 雨水配管 屋外
  2. 排水配管 屋外 ← ココ
  3. 給水配管 屋外
  4. 給湯配管 屋外
  5. 排水配管 屋内 ← ココ
  6. 給水配管 屋内
  7. 給湯配管 屋内
  8. 機器設置
  9. 修理
  10. 設計

という感じかな?

6と7は最近では同じ材料を使用するので同率でもいいです。

私が教えてもらった時代はお湯は銅管でしたので、給湯の方が難易度が高かったのです。

 

何度も言いますが『この継手はDIYには向きません!』挑戦するのは自由ですが、無謀です。VU管と比較すると確かに丈夫です。丈夫ですが本当に施工性が悪いのです。

因みに

VU管の規格のない細いサイズの排水管を配管する場合はVP用のTS継手を使用する

DIYで扱うVP管は大きくてもΦ20の管だと思います。それがΦ50ならまだしも、Φ75やΦ100なんて切るのも大変です。接着接合時に力も相当必要になります。

あ、言い忘れていましたが、

この管を使う場所は主に工場公共施設で一般住宅の排水には使用しません。

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最後にこの継手の最大の注意点はVU継手と互換性がない所です。

接続時の方向が上流にVP管、下流がVU継手ならばOK

しかし逆はダメです。専用の継手を1つ挟まないといけません。その継手とは、『VPS』といい、VU継手の方に乗せておきました。参考までに。

 

さて、次回は鋼管継手についての紹介と解説をしていきます。よろしくお願いします。

今日もありがとうございました。

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