こんにちわ!お世話になります。DKです。
今回も『継手の種類』の中からVP、HI継手の紹介と解説です。
とても全部は載せきれませんので、私の独断と偏見で選択しておりますのでご容赦ください。
それでもある程度の種類は網羅していますので、最後までお付き合いください。
継手 ②
継手とは―2つ無いし3つの部品や部材を結合する事、またはその接合部分の事。
塩ビ継手
VP継手、HI継手
特徴
正式には
- VP継手 ―― 硬質ポリ塩化ビニル管VP継手。TS継手。
- HI継手 ―― 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管HI継手。HITS継手。
となる。
VP継手は薬液や排水の圧送用、上水道用等の圧力がかかる流動体用のパイプとして用いられる管の継手。HI継手は更に耐衝撃性に優れた継手。
TS継手、HITS継手のTSとは?
『Tapar Sized』の略。
TS接合とは?
上記TS継手(VP継手)、HITS継手(HI継手)の接合方法の事。
テーパの受け口を持った継手とパイプ、双方の接合面に接着剤を塗布して挿入し、表面の膨潤とパイプと継手の弾性を利用して繋げる方法を取った接合方法の事。
以下の理由からDIYにも使用される。
- 切断加工がしやすい。
- 細い口径のモノは専用工具があり子供でも切断できる。
- 接合が簡単。
- ホームセンターなどで手軽に手に入る。
種類と解説、使用法等
一般住宅で使用するであろう継手を下記に記載しておくので参考に!
TS継手(VP継手)
現物写真 | 記号 | 名前 | 形状・使用法 |
---|---|---|---|
S | ソケット | パイプとパイプを真直ぐに接続する継手。 | |
L | エルボ | パイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 | |
45°L | 45°エルボ | パイプとパイプを45°曲げて接続する継手。 | |
T | チーズ | パイプとパイプを90°の角度で、若しくは左右へ分岐する継手。 | |
VS | バルソケ バルブソケット | 片側がオスネジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。 | |
IN | 異径ソケット | 異径のパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。 | |
― | INL | 異径エルボ | 異径のパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 |
INT | 異径チーズ | 異径のパイプとパイプを90°の角度で分岐させる継手。 | |
Ca | キャップ | パイプの止めやカバーに使う継手。 | |
WS | 水栓ソケット | 片側がメスネジでもう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。 | |
― | WL | 水栓エルボ | 片側がメスネジでもう片方がエルボになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。90°曲げて接続する継手。 |
― | WT | 水栓チーズ | 分岐口がメスネジで後の2口はTS接合になっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。 |
TS特殊継手類
現物写真 | 記号 | 名前 | 形状・使用法 |
---|---|---|---|
TS10kF | TS10kフランジ | 片方がフランジでもう片方がソケットになっている継手。 異種管継手。機器接続継手。耐圧規格JIS10k。 | |
TS5kF | TS5kフランジ | 片方がフランジでもう片方がソケットになっている継手。 異種管継手。機器接続継手。耐圧規格JIS5k。 | |
― | MVS | メタルバルソケ 金属バルソケ | オスネジ部分が金属で作られたバルソケ。 異種管接合継手。機器接続継手。 |
MWS | 水栓ソケット(メタル入り) | メスネジ部分が金属で作られた水栓ソケット。 異種管接合継手。機器接続継手。異径タイプもある。 | |
― | MWL | 水栓エルボ(メタル入り) | メスネジ部分が金属で作られた水栓エルボ。 異種管接合継手。機器接続継手。異径タイプもある。 |
MWT | 水栓チーズ(メタル入り) | メスネジ部分が金属で作られた水栓チーズ。 異種管接合継手。機器接続継手。異径タイプもある。 | |
― | 片受L | 片受エルボ | 片方がパイプと同径でもう片方がソケットになっているエルボ。 90°曲げて接続する継手。 |
― | US | ユニオンソケット | 水道メーター器及び伸縮バルブ、その他機器に接続する継手。 袋ナットとパッキン必須。 |
MC | MCユニオン | パイプの両側が固定されている時に使用する。 修理や改造で使う。離脱防止付きのモノもある。 | |
90B | 90°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 | |
45B | 45°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを45°曲げて接続する継手。 | |
22½B | 22½°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを22½°曲げて接続する継手。 | |
11¼B | 11¼°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを11¼°曲げて接続する継手。 | |
― | 5⅝B | 5⅝°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを5⅝°曲げて接続する継手。 |
ひとまずこれぐらい。
そして次は
HITS継手(HI継手)
現物写真 | 記号 | 名前 | 形状・使用法 |
---|---|---|---|
S | ソケット | パイプとパイプを真直ぐに接続する継手。 | |
L | エルボ | パイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 | |
45°L | 45°エルボ | パイプとパイプを45°曲げて接続する継手。 | |
T | チーズ | パイプとパイプを90°の角度で、若しくは左右へ分岐する継手。 | |
― | VS | バルソケ バルブソケット | 片側がオスネジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。 |
IN | 異径ソケット | 異径のパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。 | |
ー | INL | 異径エルボ | 異径のパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 |
INT | 異径チーズ | 異径のパイプとパイプを90°分岐させる継手。 | |
Ca | キャップ | パイプの止めやカバーに使う継手。 |
HITS特殊継手
現物写真 | 記号 | 名前 | 形状・使用法 |
---|---|---|---|
TS10kF | TS10kフランジ | 片方がフランジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管継手。器具接続継手。耐圧規格JIS10k。 | |
ー | TS5kF | TS5kフランジ | 片方がフランジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管継手。器具接続継手。耐圧規格JIS5k。 |
MVS | メタルバルソケ 金属バルソケ | オスネジ部分が金属で作られたバルソケ。 異種管接合継手。器具接続継手。 | |
MWS | 水栓ソケット(メタル入り) | メスネジ部分が金属で作られた水栓ソケット。 異種管接合継手。器具接続継手。異径タイプもある。 固定するための台座が付いた『座付き』もある。 | |
MWL | 水栓エルボ(メタル入り) | メスネジ部分が金属で作られた水栓エルボ。 異種管接合継手。器具接続継手。異径タイプもある。 固定するための台座が付いた『座付き』もある。 | |
ー | MWT | 水栓チーズ(メタル入り) | メスネジ部分が金属で作られた水栓チーズ。 異種管接合継手。器具接続継手。異径タイプもある。 固定するための台座が付いた『座付き』もある。 |
― | 床出しソケット | 片側がメスネジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。器具接続継手。固定するための丸い台座が付いている。 | |
片受L | 片受エルボ | 片方がパイプと同径でもう片方がソケットになっているエルボ。 90°曲げて接続する継手。 | |
US | ユニオンソケット | 水道メーター器及び伸縮バルブ、その他機器に接続する継手。 袋ナットとパッキン必須。 | |
MC | MCユニオン | パイプの両側が固定されている時に使用する。 修理や改造で使う。離脱防止付きのモノもある。 | |
ー | 90B | 90°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 |
45B | 45°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを45°曲げて接続する継手。 | |
22½B | 22½°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを22½°曲げて接続する継手。 | |
11¼B | 11¼°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを11¼°曲げて接続する継手。 | |
ー | 5⅝B | 5⅝°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを5⅝°曲げて接続する継手。 |
まとめ
今回は配管をするにあたって重要な『継手』について解説しました。地域や会社、メーカーでも呼び方が違うことが有りますがご容赦ください。
普通の水道屋さんの施工さてもらえる順番を下記の10段階として屋外の給水配管は3番目、屋内の配管は6番目という感じです。
私が考える新人さんに教える順序は以下の通りです。
- 雨水配管 屋外
- 排水配管 屋外
- 給水配管 屋外 ← ココ
- 給湯配管 屋外
- 排水配管 屋内
- 給水配管 屋内 ← ココ
- 給湯配管 屋内
- 機器設置
- 修理
- 設計
という感じですかね?
6と7は最近では同じ材料を使用するので同率でもいいです。
私が教えてもらった時代はお湯は銅管でしたので、給湯の方が難易度が高かったのです。
何故に外と内とで順序に差があるのか?
それは漏れた、抜けた、爆ぜた時の被害の度合いが違うから!
万が一のことを考えれば当然なのです。
例えば外で管が抜けた、漏れたとしてもその場所が濡れるくらいで大した被害はありません。しかし、それが屋内で漏れたらどうでしょう?
かなりやばいですよね?
あまり想像したくありませんが・・・・無垢材だと反るし染みになるし・・・・
そうならないための圧力試験なのです。でも、毎回毎回かけるわけにもいきませんから、まずはしっかりと屋外で修業を積むわけです。
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さて、次回はHT継手の紹介と解説をしていきます。よろしくお願いします。
今日もありがとうございました。