こんにちわ!お世話になります。DKです。
今回は『継手』の中から鋳鉄管継手の解説をします。
排水管ではなく配水管の継手の方です。ダクタイル鋳鉄管用の継手です。
なかなか説明も難しい・・・。
このダクタイル鋳鉄管継手はとにかく重い。最少口径の75と一つ上の100の継手が一人で持ち運べる限界だと思います。
それに一般の方では見る事すらまずない管種です。
ここでは
- どんな継手なの?
- どこに使われているの?
- メリットとデメリットは?
の順に解説していきます。
1.どんな継手なの?
ダクタイル鋳鉄管継手はダクタイル鋳鉄を使用した継手。
組織の中にある黒鉛を球状化処理し、耐食性、強靭性、加工性などの優れた特性を持つ。
鋳鉄管は現在使用というか製造されていないらしく、比べようもないですが色はねずみ色だったようです。このダクタイル鋳鉄製のモノは黒いです。GXという種類はグレーですけど。
2.どこに使われるの?
日本の水道管の導水・送水・配水管として使用されている管用の接合部材。
簡単に説明すると『道路の下に入っている管の大部分はこの管種である』という事です。
3.メリットとデメリットは?
- メリット
- 昭和30年頃から今現在まで使用されているという現実。それまではネズミ鋳鉄。
- 耐久性が高い。強靭である。
- パッキン止水であるにも関わらず、水密性が高い。
- 施工性がよい。
- 種類が豊富で、特に耐震性に非常に優れた種類もある。
- デメリット
- 鉄ものなので錆びる。
- 管内部に錆こぶなどができ、断水や通水時の圧力や通過水量の違いで赤水(錆水)が出る。
- 重量がある為、施工や運搬には注意が必要。
継手 ⑧
継手とは・・・2つ無いし3つの部品や部材を結合する事、またはその結合部分の事。
鋳鉄管継手
ダクタイル鋳鉄管継手
特徴
金属製の継手。上記はグレーだが黒色のモノのが種類は多い。
メカニカル継手(ボルト締めタイプ)とプッシュオン継手(差し込みタイプ)の2種類がある。
種類と解説、使用法等
- DIP-GX 75~400
- 直管 可とう性と伸縮性が非常に大きい差し込みタイプ。受口部のロックリングが挿口部に引っ掛かって離脱を防止する。伸縮性が高い為、一体化長が必要な箇所にはライナを挿入する。NS形より施工が楽。
- 継手 可とう性と伸縮性が無いボルト締めタイプ。離脱防止力により管路の一体化を果たしている。NS形より施工が楽。
- DIP―NS 75~450
- 直管 GX形と同じ様な特徴だが、施工性の面で劣る。
- 継手
- 75~250 可とう性と伸縮性が無い差し込みタイプ。GX形と同じような特徴だが、施工性の面で劣る。
- 300~450 GX形と同じような特徴だが、施工性の面で劣る。
- DIP―K 75~2,600
- ゴム輪を押輪とボルトで締め付けて接合するボルト締めタイプ。継手の水密性が高い。可とう性と伸縮性がある。作業は単純で簡易的。
- DIP―T 75~2,000
- GX形と同じ様な特徴である。こちらの方が大口径に対応している。
もっと詳しい内容が知りたい方は「日本ダクタイル鉄管協会さん」へ行って見てみてください。
とても詳細で詳しく書いてありました。
まとめ
今回は配管をする上での要所『継手』について解説しました。地域やメーカーでも呼び方が違うことが有りますがご容赦ください。
この継手は今までとは違い一般の住宅では扱う事のない管種のモノですので、配水ポリ同様に今までの習得の順番が当てはまりません。
そして、そもそもこの種類を扱う工事の場合は1人や2人の作業員工事では無い為、覚えるのもそんなに難しくはありません。一般住宅の作業と思えば覚えることも多くはないですし、一つの工事で繰り返す回数が多いので。
この継手のメリットは
- 配水管に求められる『耐震性能』がとても高い水準である。
- 水密性が高い。
- 作業自体は単純で簡単。
- 作業人員が多い為、より多くの目で確認が出来る。
逆にデメリットは
- とても重いので施工の際は落下など無いよう十分注意が必要。
- 耐震構造をしている管は、取り外す時に時間を要するモノも多い。
- 重機やユニックでの吊り込みになるので手指の挟まれ等に注意。
- 種類が多いので規定値等を覚えるのに手間が掛かる。
この管種もDIYで扱うような管ではありません。
私たちの飲み水を送ってきてくれる管ですので、一応の紹介をしました。もし道路で水道工事の現場がありましたら少し興味を持ってもらえればと思います。
近づくと怒られるかもしれませんが・・・・・
さて、次回は水栓の紹介と解説をしていきます。よろしくお願いします。
今日もありがとうございました。