こんにちわ!お世話になります。DKです。
今回も『継手の種類』の中からの紹介で、HT継手です。
これも同じ硬質塩化ビニル製の継手です。
でも私、この管種好きじゃありません。新品でもエンビカッタで切って割れるし、接着接合はしにくいし・・・・おまけにほぼ修理でしか配管しないから継手もそんなに持っていないし、大体修理する箇所のほとんどが狭い場所ばかりだし・・・・
というあまり印象の良くない管ですが、頑張って解説していきますので是非ご一読お願いします。
継手 ③
継手とは ―― 2つ無いし3つの部品や部材を結合する事、またはその接合部分の事。
塩ビ継手
HT継手
特徴
正式名称は『耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管HTVP継手』。
名前の通り熱への耐性を強化したVP管。
その差は30℃。
- HT ―― 90℃
- VP ―― 60℃
となっている為、必然的に継手も同様である。
基本的には高温になる流動体の圧送管、または排水管として使用する。
給湯管、食器洗い洗浄機の排水管、給湯機器のドレン管等。
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接合方法はTS接合。
TS接合とは・・・・
テーパーの受け口を持った継手とパイプ、双方の接合面に接着剤を塗布して挿入し、表面の膨潤とパイプと継手の弾性を利用して繋げる方法を取った接合方法の事。
VP継手やHI継手の様に『TS継手』『HITS継手』みたいに『HTTS継手』とは呼ばないのは謎である。
種類と解説、使用法等
標準的なHT継手
現物写真 | 記号 | 名前 | 形状・使用法 |
---|---|---|---|
S | ソケット | パイプとパイプを真直ぐに接続する継手。 | |
L | エルボ | パイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 | |
45L | 45°エルボ | パイプとパイプを45°曲げて接続する継手。 | |
T | チーズ | パイプとパイプを90°の角度で、若しくは左右へ分岐する継手。 | |
― | VS | バルソケ バルブソケット | 片側がオスネジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。 |
― | IN | 異径ソケット | 異径のパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。 |
― | INT | 異径チーズ | 異径のパイプとパイプを90°の角度で分岐する継手。 |
― | Ca | キャップ | パイプの止めやカバーに使う継手。 |
HT特殊継手類
現物写真 | 記号 | 名前 | 形状・使用法 |
---|---|---|---|
― | HT-TS10kF | HT-TS10kフランジ | 片方がフランジでもう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。耐圧規格JIS10k。 |
MVS | メタルバルソケ 金属バルソケ | オスネジ部分が金属で作られたバルソケ。 異種管接合継手。機器接続継手。 | |
MWS | 水栓ソケット(メタル入り) | メスネジ部分が金属で作られた水栓ソケット。 異種管接合継手。機器接続継手。異径タイプもある。 | |
MWL | 水栓エルボ(メタル入り) | メスネジ部分が金属で作られた水栓エルボ。 異種管接合継手。機器接続継手。異径タイプもある。 | |
― | ― | 耐熱伸縮継手 | HT管の伸縮を逃がす継手。 |
― | HT-90B | HT90°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 |
― | HT-45B | HT45°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを45°曲げて接続する継手。 |
― | HT-22½B | HT22½°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを22½°曲げて接続する継手。 |
― | HT-11¼B | HT11¼°ベンド | 大曲りエルボ。パイプとパイプを11¼°曲げて接続する継手。 |
― | HT-180B | HT180°ベンド | 進行方向を180°変える。U字の継手。Uターンさせる。 |
― | HT-LB | HTループベンド | 進行方向は同じ。円を描くように曲がっている継手。 |
まとめ
今回、配管にとっては超重要な『継手』について解説しました。地域や会社、メーカーでも呼び方が違うことが有りますがご容赦ください。
このHT継手、覚える順番としたら下記10段階のうちの9番目くらいじゃないかと思います。理屈はTSやHIと同様なので『屋外3番』『屋内6番』くらいなのですが、今となってはほぼ修理位しか使わないという使用頻度なので、知識として知ってはいても実際に触って配管をするのは修理、つまり9番目となるのです。
私が考える新人さんに教える順序は以下です。
- 雨水配管 屋外
- 排水配管 屋外
- 給水配管 屋外
- 給湯配管 屋外
- 排水配管 屋内
- 給水配管 屋内
- 給湯配管 屋内
- 機器設置
- 修理 ← ココ
- 設計
と、図にするとこんな感じですかね?
6と7は最近は同じ材料を使用するので同率でもいいです。
私が教えてもらった時代はお湯は銅管でしたので、給湯のが難易度が高かったのです。
この継手もVP継手やHI継手同様圧力のかかる管です。しかし、使ってみると感触が全然違うと思います。何が違うって専用の接着剤を使っても挿し込みにくい!
焦らず慎重に施工してください・・・・
さて、次回は銅管継手の紹介と解説をしていこうと思います。よろしくお願いします。
今日もありがとうございました。