こんにちわ!お世話になります。DKです。
金属管はまだまだある。
ステンレス管に銅管、鉛管と鋳鉄管だ。鋳鉄管は今現在、ダクタイル鋳鉄管と呼ばれ水道本管に使用されている。ステンレス管は錆びにくいし、銅管は耐食性が高い。鉛管は技術と道具がいるが比較的加工はしやすい管である。
その他金属管
SUS ステンレス鋼管
特徴
耐食性、耐熱性、低温特性に優れた性質を持つ。
ステンレス鋼とは厨房機器、食品・酪農工業、医療器具での使用等最も衛生的な材料として普及している。
一般配管用ステンレス鋼管は建築設備配管の内、給水・給湯・排水・冷温水・消火用等多岐にわたる配管用として規格化されたもの。
呼び径 6A~1,000Aまでの31種類
メリット
耐食性に大変優れている。
亜鉛メッキ管(白管)等に見られるパイプ内部のさびこぶができないし、赤水も出ない。
もちろん銅管のような青水も出ない。
他の鉄製鋼管と比べて軽量。
デメリット
材質硬度が高いため、ネジ接合の場合のネジ切機のチューザーをステンレス鋼用に交換する必要がある。
溶接接合に関しても、鉄製鋼管よりも技術が必要である。
材質は折り紙付きだが一般家庭の給水・給湯管に使うには高価すぎる。
使用用途
食品工場や酪農工場、医療施設などの衛生面を重視する施設の各種配管。
稀に一般家庭の方でも指定されることがある。
Cu、COP 銅管、被覆銅管、なまし管
特徴
耐食性が高い。
水道水やその温水に対しては錆や腐食に強く、コンクリートや土壌に対する耐食性も高いことからエアー配管、空調の冷媒配管や電気工事等に使用されている。
水洗便所の床下給水式の和式大便器の給水管、小便用センサー式自動フラッシュの壁埋込給水管部、給湯器なの内部配管にも使用されている。
軟質と硬質、被覆と裸がある。
呼び径 6A,8A,10A,15A,20A,25A,32A,40A,50A,65A,80A,100A,125A,150A
⅛㌅,¼㌅,⅜㌅,½㌅,¾㌅,1㌅,1¼㌅,1½㌅,2㌅,2½㌅,3㌅,4㌅,5㌅,6㌅
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メリット
- 軟質管(なまし管)は可とう性が高く、曲げ加工がしやすい。
- 住宅用の管は他の金属管に比べて安価。
- 軽量。
- 水質による影響が軽微なことで腐食を防げる。
- 銅イオンには一部殺菌作用がある。
デメリット
- 塩ビ管に比べて高価。
- 接続に専用の工具が必要(フレア式の場合はフレア拡張機、リーマー等。ロウ付け式の場合はバーナー、フラックス、ロウ等。)である為、狭い場所での作業は出来ないこともある。
- 水質や土質、漏電等により孔食が起こり漏水する。
- 埋設する場合には、継手部分に防食処理を施す必要がある。
使用用途
給湯配管。機械の内部配管。空調の冷媒管。器具とセットの地中埋込管部。石油式給湯器等の送油管。
LP 鉛管
特徴
かつては一般家庭の水道の本管からの引き込み管やあメーター器廻り、床下給水式和式便所の給水管等地中の狭い個所や曲がりの多い箇所に使用されてきた。
現在でも使用はされるが、もっぱら排水経路のみとなっている。
呼び径 10㎜,13㎜,20㎜,25㎜,30㎜,40㎜,50㎜,65㎜,75㎜,100㎜
メリット
耐食性、耐酸性。
専用工具を使っての加工・成形が容易。
デメリット
鉛は人体には有害。
ただ使用しているうちに内面に酸化被膜が形成され、鉛は流出しなくなる。
しかし、とにかく破損しすい。
地震には激弱。鉛管の接合時に水分があるとできない。
使用用途
小便器や和式便器の排水管。
CIP、DIP 鋳鉄管、ダクタイル鋳鉄管
特徴
鋳鉄管は上水道の本管に用いられた管。
現在はダクタイル鋳鉄管が使用されている。
鋳鉄管は製造されていない。色々な型があり、現在ではより耐震性に特化したNS形や特殊な塗料が使用されているGX形が主流である。
以下の項目は、ダクタイル鋳鉄管に当てはまる。
呼び径 1種管75~2,600 2種管400~2,600 3種管75~2,600 4種管600~2,600 等
メリット
コンクリート系や合成樹脂系の管に比べて管強度がとても大きい。
金属製の管の中では腐食に強く、電気抵抗が高いため電食の影響を受けにくい。
継手が伸縮性と可とう性を持つ。GX形は表面の浅い傷なら自力で修復する性能がある。
デメリット
とにかく重い。塩ビ管や鋼管の継手の比ではない。
表面の傷を防ぐために布設時に被覆の必要がある。
古くなると断水時に、通水の送水量をミスすると忽ちの内に濁る。
K形以降の耐震管では、修理や配管変更時等での接合部分の取外しに時間と技術が必要である。
排水鋳鉄と呼ばれる物もあり30~50年前の公共の建物等(主に学校等)で使用されているが、内部のさびこぶ等が引っ掛かりよく詰まる。重いため施工が大事になる。
他の管種に比べて施工費用が掛かる。
使用用途
上水道の導水・送水・配水管。工業用水の導水・送水・配水管。農業用水の灌漑用水管・樋管。下水道やガス管、電話線や電気ケーブル等のさや管としても使われる。
まとめ
これらもやはり金属管なのでやはり重い。
そして接合方法や年代によって多種多様なものが存在する。
現に私も見た事も触った事もない管はある。
そして少量ではあるものの今だに漏水もせずに残っているものがあるから厄介である。
この中で一般の方が見た事があるなら銅管ぐらいかと思う。
しかし、扱う事はできない。
専用工具や技術、知識がいるためである。
そして困った事にこれらの管は使用頻度がますます低くなってきているように思う。
新規で配管をすることは、設計書を見れば配管工ならわかる。
しかし、修理は新設よりも沢山の知識と経験を要する為、配管ができる=修理ができるとはならない事が目下悩みの種である。
さて、次回は配管の種類から樹脂管の紹介をします。よろしくお願いします。
今日もありがとうございました。