【配管の種類】ポリエチレン管,架橋ポリエチレン管,ポリブデン管,配水ポリエチレン管とは?

こんにちわ!お世話になります。DKです。

ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管の最大の強みは高い可とう性と引張強度、分岐箇所まで継手が要らないだ。
正確には分岐箇所までが長ければソケットも必要なのだが、農地や道路下ではありうるが一般家庭ではまず要らない。
だから塩ビ管や鋼管、その他の管に比べて圧倒的に継手は少ない。継手が少なければ人的漏水確率も格段に下がる

ただ、配水ポリは規格5.0mなので、他管と同じく継手は多い。

ポリエチレン管

P.P ポリエチレン管

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特徴

表面が黒く可とう性が高い。農業用水や工業用水、仮設の水道管、汚泥の圧送管など幅広い分野に使われている。一般家庭だと、太陽熱温水器系統の管によく使用されている。一層管と二層管がある。

呼び径 10㎜~300㎜までの15種類

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メリット

可とう性が非常に高いので耐震性能が優秀。
口径により差はあるが1巻(ひとまき)120mや60mなど分岐部まで継手要らず。
よって漏水確率は低い。

耐候性が高いので露出配管時の劣化が起こりにくい(継手も金属製ならしにくい)。

凍結しても破損しにくい。

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デメリット

可とう性が高いので露出配管した場合、くねくねして真直ぐになりずらく見た目が悪くなる。
継手の個数は少なくて済むが値段が高い。
修理時にぱっと見で一層管と二層管の区別がつかないため、継手の選定に苦労する

二層管用の継手は一層管には使えるが、一層管用の継手は二層管には使えない(漏れる、抜ける)。農地等に埋設した場合、深度が浅いと鍬や備中、トラクターの刃などで簡単に切れる。草むらでの露出管は草刈り機でよく刈られる。

使用用途

一般住宅は上水道本管からメーター器までの取出給水管、仮設給水管。太陽熱温水器系統管、井水管。農業用水や工業用水。汚泥圧送管。

XPP 架橋ポリエチレン管

特徴

管自体は白く可とう性が高い。
湯水の系統が一目でわかるように被覆が色分けされているが、中身の管はどちらも同じ。

最近の一般住宅の屋内配管に多い。ポリブデン管が目下の敵。

可とう性が高い為、取り扱いが楽で地震に強しウォーターハンマーも起こりにくい。継手もワンタッチ式なので専門的な知識も専用工具も必要ない物もある。耐熱性も高く、家庭の給湯機程度であれば使用できる。耐衝撃性や耐食性が高い為、耐用年数も長い(条件による)。

呼び径 10㎜,13㎜,16㎜,20㎜

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架橋ポリエチレン管継手各種

メリット

可とう性が高い為、取り扱いが楽で地震に強しウォーターハンマーも起こりにくい。
継手もワンタッチ式なので専門的な知識も専用工具も必要ない物もある。

  • 耐熱性も高く、家庭の給湯機程度であれば使用できる。
  • 耐衝撃性や耐食性が高い為、耐用年数も長い(条件による)。
  • ポリブテン管に比べて耐久性が高い。

デメリット

耐候性が激低。継手の使い回しはやる人もいるが、基本出来ない。
継手の値段が高額。
一つ塩ビ継手の10倍以上!

管自体の表面が傷つきやすく、その傷ついた箇所に継手を接続すると漏れる。

ポリブデン管に比べて硬くて扱いにくい場面もある。

使用用途

一般住宅の屋内給水給湯管、お風呂や床暖房の循環配管。オフィスやビル、工場等の上水用小口径の給水配管等。

PBP ポリブデン管

特徴

上記架橋ポリエチレン管とほぼ同じ。

一番違うのは管の色が黄色の強いクリーム色。
そして架橋ポリエチレン管が目下の敵。私はあまり使用したことはない。

呼び径 10㎜,13㎜,16㎜,20㎜

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架橋ポリエチレン管継手各種

メリット

可とう性が高い為、取り扱いが楽で地震に強しウォーターハンマーも起こりにくい。
継手もワンタッチ式なので専門的な知識も専用工具も必要ない物もある。

  • 耐熱性も高く、家庭の給湯機程度であれば使用できる。
  • 耐衝撃性や耐食性が高い為、耐用年数も長い(条件による)。
  • 架橋ポリエチレン管に比べ柔らかく扱いやすい場面もある。

デメリット

耐候性が激低。継手の使い回しはやる人もいるが、基本出来ない。

継手の値段が高額。一つ塩ビ継手の10倍以上!

管自体の表面が傷つきやすく、その傷ついた箇所に継手を接続すると漏れる。

架橋ポリエチレン管に比べ耐久性が低い。

使用用途

一般住宅の屋内給水給湯管、お風呂や床暖房の循環配管。オフィスやビル、工場等の上水用小口径の給水配管等。

HPPE 配水ポリエチレン管

特徴

配管自体が一体化する。地震にとても強く、メーカーのHPを見ると信じられないような実験や震災時の結果を見られる。ヒビや割れがない。屋外工事時、雨天と冬季の施工での気温が低すぎる日の施工は好ましくない。可とう性が高く、引っ張り強度も高く長寿命。

呼び径 50㎜,75㎜,100㎜,150㎜,200㎜,250㎜,300㎜

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メリット

とにかく地震に強い。
実験の結果を見ると、この管で漏れるなら他の管種は全滅だろうとまで思えるくらいには強い。

他の管種に比べてとても軽い。
その為、晴天時なら丘(地面の上)で複数本繋げ掘削完了後に堀山へ投入という施工が出来るため施工性がとても良い。

デメリット

とにかく制限や禁則が多くてめんどくさい。
水分があると接合できないため、降雨や降雪時にはテントやバリケードの設置が必須で場所をとる。

  • 気温が低く過ぎても接合不良が起こる。
  • 冷却時間中の振動や衝撃も接合不良の原因となる。

使用用途

水道本管。建築物件の一部。

まとめ

ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管、配水ポリエチレン管は総じて可とう性が優秀で、耐衝撃性・耐食性・耐薬品性が高い。そして何と言っても耐震性が高い。同じような名前だが少しずつ役割や使用用途にも違いがある。

私も全てを同じ頻度で使ったわけでは無いが、配水ポリ以外は扱いやすい管だと思う。ただ、継手が高価なものが多く、他の管種によりも傷つきやすい。塩ビ管に比べると禁足事項も結構多いという印象である。

昨今地震や災害による被害が多くなっている。その中で水道管は最優先での復旧・確保が要求される。そんな時に破損してない、破損しない管というのは住民にとって大きな安心材料の一つになりえると私は思う。

 

さて、次回は水道工事業者の工具を紹介します。よろしくお願いします。

今日もありがとうございました。

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