【銅管】の施工方法と継手、使用工具と注意点②!

こんにちわ!お世話になります。DKです。

今回も前回に引き続き銅管です。銅管の露出配管と屋内配管の施工方法と注意点を解説していきます。

DIYには向きません。

銅管、被覆銅管、なまし管②

銅管、被覆銅管、なまし管

銅管各種
銅管各種
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準備

基本は埋設配管と同じ。

継手の種類

これも埋設配管と同じ。

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施工方法と注意点

露出配管

一般住宅でも工場等の施設系でも新規で露出配管が選ばれる事は少ない。給湯器や熱源機まわりの配管ぐらいしか思いつかない。よって、露出での配管は基本的に修理などの配管替えによって選ばれる手段である。

そしてこの管を露出させる場合、屋外なら水温を考慮して保温材で被覆する。屋内なら部屋の中を直接壁に付けるために被覆銅管を使って保温材無しで配管する場合の2パターンがある。

勿論、屋外で保温材無しにする場合もあれば屋内でも保温をする事もある。

パターン① 保温材有、壁放し

  1. 排水管や他の管、その他の構造物や通行人に干渉しないように最短のルートを決める
  2. ルート上の必要な位置に支持金具を取り付ける。
  3. パイプを仮配管してみる。
  4. 被覆材を切り取り、パイプ表面と継手接合部分の汚れを銅管磨き等で磨く
  5. パイプ側へ継手に入る長さを写す
  6. 写した位置よりも少し多めにフラックスを塗布する。
  7. 継手側へもフラックスを塗布する。
  8. パイプを継手へ挿入し文字を前面に向ける。
  9. パイプと継手の段差の部分へフラックスをもう一度まんべんなく塗布する。
  10. 周囲に可燃物が無いかを確認後、トーチランプに火をつけて接合部分をあぶる。
  11. ハンダを接合部分へ回す
  12. しばらく冷却時間をおき、手で触れれば接合完了。
  13. 支持金具で固定する。
  14. 通水し漏れをチェックした後、被覆材を取付ける

パターン② 保温材無、壁直付け

  1. 排水管や他の管、その他の構造物や通行人に干渉しないように最短のルートを決める
  2. ルート上の必要な位置に支持金具を取り付ける
  3. パイプを仮配管してみる。
  4. 被覆材を切り取り、パイプ表面と継手接合部分の汚れを銅管磨き等で磨く
  5. パイプ側へ継手に入る長さを写す
  6. 写した位置よりも少し多めにフラックスを塗布する。
  7. 継手側へもフラックスを塗布する。
  8. パイプを継手へ挿入し文字を後面に向ける。
  9. パイプと継手の段差の部分へフラックスをもう一度まんべんなく塗布する。
  10. 周囲に可燃物が無いかを確認後、トーチランプに火をつけて接合部分をあぶる。
  11. 防食テープや切り取った被覆材などで継手部分をカバーしてから白テープで綺麗に巻く
  12. 支持金具で固定する。
  13. 通水し漏れをチェックする

注意点も前回の地中配管と同じだが、特に『パターン②の保温材無、壁直付け』の接合部分をあぶる時に外壁などのすぐ外で銅管をあぶっていて、外壁の下地材である木が時間がたってから燃える。これが目に見えず一番注意が必要だし、怖い。もし自信がないならば迷わず壁から浮かせるパターンを選ぶか、ルートを変える若しくは少し強引に物を挟み込んで浮かせる等して欲しい。

実はこの他にも『保温有、壁直付け』と『保温無、壁放し』もできる。現場の状況や施工のスピード等を加味した上で選択したい。

屋内配管

先の露出配管とは違い、新規での配管で選定するべき工法。

屋内配管は上記の露出配管とほぼ同じ工程なのだが、一般住宅には二つ決定的に違う箇所がある

1.寒冷地ではわからないが、保温材を巻かない

何故か?

私が思うに一つ目はいただける費用に対して、手間が掛かりすぎるのでは無いかと思う。実際に冬場に一般住宅の屋内配管を同じくらいの距離(10m~20mくらい)で、保温材を巻いた経路と巻かなかった経路の温度を比べてみたが1℃も変わらなかった。二つ目は漏水した時に場所の特定が困難になる。修理時に手間が掛かる。だと思われる。

2.壁の中や床下などへ隠蔽される

隠蔽されるので『どんな配管をしても(斜めでも曲がっていても)要は器具の承認図通りになっていれば良い』と考える職人や業者もいる。確かにそうなのだが、リフォームや修理をした場合にお施主さんや他の業者に見られることになる。恥ずかしくなければいいが、腕を疑われるのは間違いない

今日のまとめ

今日も銅管の配管について解説しました。露出配管と屋内配管についてでしたが、基本的な工程は変わりません。ただ、前者は修理やリフォーム時、後者は新設時に選ばれる配管工法です。

何度も言いますが、火を扱うので細心の注意を払って!

次回は鉄管、鋼管の施工方法と継手の種類、使用工具や注意点を解説します。よろしくお願いします。

今日もありがとうございました。

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