こんにちわ!お世話になります。DKです。
台風は去っていきました。右腕はまだ痛いです。
さて、今日も『水道屋さんの使う消耗品』をご紹介しますので、興味のある方は是非読んでみてください。
消耗品類②
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シールテープ
特徴
これはネジ接合部分の止水に用いるモノで、オスネジ側に巻き付けて使用する。見た目は厚い修正テープの修正材みたいな感じである。テープ状のテフロン製止水用シール材。
給水管や給湯管、ガス管に油管など金属管の接合部と水道の蛇口や止水栓の配管との接続部に使用される事がほとんどである。
小型で軽く、ホームセンター等で簡単に手に入る。
DK
テープ本体の巻いてあるプラスチックに青や緑、オレンジ、黒等色が付いているがあまり大差はない。しかし使ってみた感じは各社『黒色のモノが一番伸びて巻きやすい』と思う。伸びるとは巻き付けた時の感覚で、色々試すと分かると思うが伸びない物だと巻き付けた時に直ぐ切れてしまう。
上記の理由から私はスリーボンドの黒色のシールテープを愛用している。
使い方
細かい使用方法はまた後日記載するのでここでは軽く。
- 右手にシールテープ、左手にオスネジをもってネジが右手側に来るように持つ。
- シールテープをネジ端から1~2山分はずしてまず1周巻く。
- ネジ部分を右親指と引っ張ったシールテープで固定する感じで持ちつつ、シールテープをネジ部へ押し付けるようにして、しっかりと食い込ませる。
- 2~3周巻く度に3を行い、管径に合わせた回数巻き付ける。
- ネジ部分を右親指と引っ張ったシールテープで固定する感じで持ちつつ、シールテープをネジ部へ押し付けるようにして、テープを切る。
1の右手にシールテープ、左手にオスネジを・・・を逆にしてテープを巻いた場合、ネジ込む時にテープが緩む方向へ回る為シール材が滑る。滑るという事は管とシール材が一体になっていない。結果、オネジとシールテープの隙間から液体が気体が漏れ出てしまう、となる。
2はネジ端部から巻き始めるとシール材が管の内部へ侵入する。すると、そのシール材の切れ端が末端の器具類へ到達した場合、最悪その機械が動作不良を起こして壊れる。という事も無いとは言い切れない。医療器具、特に歯医者さんと食品工場系は要注意!
3は5とほぼ同じ動作なのだが、切る手前でやめる感じ。するとテープが良く伸びてネジ山へ喰いつく感覚があるはず。この時の良く伸びるという感覚が先にも言ったように黒色のシールテープが一番良かったという事。
4の必要回数は
メスネジ形状 | シールテープ必要回数 | 備 考 |
---|---|---|
1.鋼管類15A | 3~4回 | 規定ネジなら左記のとおりだが、自分で作った場合は調整する。 |
2.鋼管類20A | 3~4回 | 同 上 |
3.塩ビ製ネジ | 7~9回 | 基本は左記のとおり。 ネジの出具合等と器具の壁面、床面との接地具合を見ながら調整する。 |
4.鉄製ネジ | 3~4回 | 同 上 |
5.砲金製ネジ | 8~10回 | 同 上 |
上記の回数は一応の目安です。
3.塩ビ製・4.鉄製・5.砲金製のネジとは蛇口を取り付ける際の相手側の素材の事。
3.塩ビ製は塩ビでネジが作られている水栓ソケット、又は水栓エルボ。
4.鉄製ネジは鋼管継手そのまま。
5.砲金製ネジは塩ビ製の継手にメタル(砲金)が使用されているモノと、ザルボ等の持出ソケットの事。
このように一応の巻き付け回数には目安があるが、その時の状況や取付ける器具や材料により感覚で回数の増減を行う必要がある。
今日のまとめ
今日はシールテープの解説でした。
シールテープの伸びに関する感覚と巻き付ける感覚は人それぞれ違うと思うので、伝えるのは中々難しいです。ですが、巻けるようになると皆「あ~、なるほど!こういう事ね~」とわかってくれます。
特に器具の取付の際には、シールテープの具合だけでは無いので、ホントに気を使う作業です。
これも仕上がりを考えて巻き方を工夫する必要があります。しつこい検査官に当たってしまい、ネジと継手の部分に白くシールテープが見えているとカッコ悪いと鏡で見ながら検査され、カッターナイフで取らされたことも有ります。
さて、次回も消耗品の解説をします。ヘルメチックシールという物の紹介です。よろしくお願いします。
今日もありがとうございました。