ポリ継手各種

【継手の種類】を管種別にご紹介。細かい種類と使用法は?ポリ継手編

こんにちわ!お世話になります。DKです。

 

今回は『継手の種類』の中からポリエチレン管継手を解説していきます。

 

この管種の継手は施工方法の違いから4つのタイプに分かれます。

  1. ワンショット式、差し込み式
  2. 挿し込んで袋ナットを締め込むタイプ
  3. コア一体式
  4. コア打込み式
  5. 薄いグレーのポリパイ用のごつい締め込みタイプ

施工時間の短い順に並べました。

1のワンショットタイプですが、管をそのまま挿し込むのはNGです。ちゃんと面を取ってからにしましょう。一つで一層管、二層管ともに使用可能。

面を取らずに差し込むと入れづらいのもありますが、中のOリングがズレてしまう事があります。でも、入れたら完了です。差し込み代は確認必須

2の挿し込んで袋ナットを締め込むタイプは、離脱防止の形状のせいか他の種類よりも重くて大きいです。でも、袋ナットを締め込むのはとても楽ちん(力があまり要らない)です。

新品の管と新品の継手なら面を取る必要はありません。

3のタイプは中古だと非常に厄介です。とにかく固い。色々と・・・。新品ならそこまででもないですが、一体型のコアが入りづらいです。袋ナットを締め込む力はかなり必要で古くなってくると少し技も必要になる。

袋ナットをねじ込んでいくと管と袋ナットとの締込具合で継手が捩じれて角度がズレてしまう事もよくあります。

4のコア打込み式は、コアを打ち込む前に袋ナットと締付けリングの向きを間違えないように先にパイプへ通しておかなければならない。焦っていると結構忘れたりする。袋ナットをねじ込む時の力はかなり必要で古くなってくると少し技も必要

袋ナットをねじ込んで行っても継手本体が捩じれて角度が変わることは少ない
コアを打ち終わって本体に接続する時の角度で難易度が変わります

5口径が大きくなると値段が上記4つの継手よりも安価になる。新品同士の接合なら何ら問題はないが、中古、それも継手側が中古である場合は特にというか超面倒くさい

離脱防止部の金具を広げる為に専用の工具が要る。
公共工事の仮設水道管の継手として使用したが、2回目以降は手間が3倍くらいかかる。

 

全部一長一短ありますが、お勧めはやはり1のワンショット式のタイプになります。

理由は狭い場所の施工でも、パイプレンチを使い慣れてない新人君でも面取り器と滑剤さえあれば簡単に施工が出来る点です。

継手 ⑨

継手とは・・・2つ無いし3つの部品や部材を結合する事、またはその結合部分の事。

ポリエチレン継手

ポリ継手各種
ポリ継手各種
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ポリジョイント (1.ワンショット式、差し込み式)

特徴

差し込んで完了の簡単ワンショットタイプの継手。

しかしそのまま差すのではなく、

  1. ウエス等でパイプの汚れを綺麗にふき取る。
  2. 面取り器や最悪カッターナイフで外側の面を取る。
  3. 滑剤を付けてから差し込む。

の様に3工程は必要。

砲金製・・・青銅の一種。

メーカーは推奨していないが、分解して再利用は出来る。その際、離脱防止の構造上管は短くなる。

1層管でも2層管でも使用できるので、どんな現場でも対応できる。

  • メリット
    1. 施工性は1番良い
    2. 推奨はされていないが、再利用できる。
    3. 1層管、2層管共に使用できる

 

  • デメリット
    1. やり直す時にはパイプが短くなってしまう。
    2. パッキン式の為、劣化してくれば漏れる。(15年経っても漏れてないが・・・)

 

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種類と解説、使用法等

ワンショットタイプ

現物写真記号名前使用法
ワンショットSソケットパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。
ワンショットLエルボパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。
ワンショットTチーズパイプとパイプを90°の角度で、若しくは左右へ分岐する継手。
ワンショットININ異径ソケット異径のパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。
ワンショットINTINT異径チーズ異径のパイプとパイプを90°の角度で分岐する継手。
ワンショットオスオスオスネジ片方がオスネジで、もう片方がソケットになっている継手。
異種管接合継手機器接続継手
ワンショットメスメスメスネジ片方がメスネジで、もう片方がソケットになっている継手。
異種管接合継手機器接続継手
ワンショットメーターユニオンメーターユニオン片方が袋ナットで、もう片方がソケットになっている継手。
ワンショット分止水栓分止水栓分止水栓片方がサドル分水栓に取付けられるように
1径大きいサイズの平行メスネジで、
もう片方はソケットになっている継手。
60B60°ベンドメーターユニオンの60°の角度の継手。
ショートとロングがある。
90B90°ベンドメーターユニオンの90°の角度の継手。
ショートとロングがある。
ワンショットPVSPVSPVソケット塩ビ管とポリエチレン管を真直ぐに接続する継手
異種管接合継手
ワンショットPVLPVLPVエルボ塩ビ管とポリエチレン管を90°曲げて接続する継手。
異種管接合継手

ポリジョイント(2.挿し込んで袋ナットを締め込むタイプ)

特徴

袋ナットを少し緩めてパイプをそのまま挿し込み、袋ナットを締め込む。

  • メリット
    1. 施工性は2番目に良い。
    2. 袋ナットを締め込む力をそんなに必要としない
    3. 本体に異常がなければ再利用可能
    4. 中古品でもそこそこ施工性は良い
  • デメリット
    1. 値段が少し高い
    2. 大きくて、重い
種類と解説、使用法等

私が今はあまり使用しないため写真が撮れませんでした。

どこかで撮れたらまたアップします。

種類や使用法は他のタイプと同じです

 

ポリジョイント(3.コア一体式)

特徴

取り付ける際に、本体から袋ナットとガイドリングを外して向きを間違えないようにパイプへ通し、そのまま継手本体へ差し込むタイプ。

  • メリット
    1. 新品ならば施工性は3番目
    2. 新品ならば袋ナットを緩めるだけでも挿入可能。
    3. 袋ナットとガイドリングでパイプ自体を締付けて止水しているため、パッキン式のように劣化で漏水はしない
  • デメリット
    1. 再利用品だと施工性は4番目。
    2. 角度が合わないと本体のコアが入らないので、技が要る
    3. 締め付ける力がかなり必要。(中古は特に)
    4. 締め付けていくと継手本体が締付け方向と逆に回っていく。
    5. 解体する時にガイドリングが良く割れる。
種類と解説、使用法等

コア一体型継手

現物写真記号名前使用法
コア一体型Sソケットパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。
コア一体型Lエルボパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。
コア一体型Tチーズパイプとパイプを90°の角度で、若しくは左右へ分岐する継手。
コア一体型ININ異径ソケット異径のパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。
コア一体型INTINT異径チーズ異径のパイプとパイプを90°の角度で分岐する継手。
コア一体型オステーパオスオステーパネジ片方がテーパのオスネジで、もう片方がソケットになっている継手。
異種管接合継手機器接続継手
コア一体型オス平行オスオス平行ネジ片方が平行のオスネジで、もう片方がソケットになっている継手。
異種管接合継手機器接続継手
コア一体型メスメスメスネジ片方がメスネジで、もう片方がソケットになっている継手。
異種管接合継手機器接続継手
コア一体型メーターユニオンメーターユニオン片方が袋ナットで、もう片方がソケットになっている継手。
分止水栓分止水栓片方がサドル分水栓に取付けられるように
1径大きいサイズの平行メスネジで、
もう片方はソケット
になっている継手。
コア一体型60°ベンド60B60°ベンドメーターユニオンの60°の角度の継手。
ショートとロングがある。写真はロング
コア一体型90°ベンド90B90°ベンドメーターユニオンの90°の角度の継手。
ショートとロングがある。写真はロング

 

ポリジョイント(4.コア打込み式)

特徴

名前の通りコアを打ち込んで接続する継手。

コア一体式と同じように、袋ナットとガイドリングを外して向きを間違えないようにパイプへ通し、コアを根元まで打ち込む。最後に本体へ接続する。
解体するのも比較的簡単だが、コアへ傷を付けると使い物にならなくなるので注意が必要。

コアを打ち込む時にまんべんなく叩き入れないと漏水の原因になる。

  • メリット
    1. 中古の施工性は3番目。
    2. 解体して再利用可。
    3. ばらすのも比較的簡単。
    4. 袋ナットとガイドリングでパイプ自体を締付けて止水しているため、パッキン式のように劣化で漏水はしない
    5. 1層管用のモノもある。
    6. 締め込んでいっても一体型の様に回ったりしない。
  • デメリット
    1. 新品の施工性は4番目。
    2. 解体は簡単だが保管時にコアがよく無くなる
    3. 1層管用の継手を2層管へは使えるが、逆は使用不能。間違えると抜ける。

 

種類と解説、使用法等

これも私が最近使用しないために写真が撮れませんでした。

種類や使用法は上記1~3タイプと同じです

 

ポリジョイント(5.薄いグレーのポリパイ用のごつい締込タイプ)

特徴

他の4タイプとは全く異なる外見の継手。

ごつい。

離脱防止が別構造になっているために本体の締込後、もう1工程しなければならない。

  • メリット
    1. Φ40やΦ50の大きさになると価格が安くなる
    2. 解体して再利用できる。
  • デメリット
    1. 施工性は新品でも中古でも5番目
    2. 解体するのがとてもとても面倒
    3. それを再使用する時はもっと面倒

 

種類と解説、使用法等

これはちょっと乗せるのが憚られるので止めておきます。

私はこの材料は出来るだけ使用したくありません。

ただ継手としての性能は他の種類と比べても遜色ないですし、問題はありません

 

まとめ

今回は配管時の要所である『継手』を解説しました。地域や会社、メーカーでも呼び方が違うことが有りますがご容赦ください。

 

 

水道屋さんの覚える順序としては3番目の屋外給水配管に該当します。

  • 私が考える新人さんに教える順序は以下の通りです。
    1. 雨水配管 屋外 
    2. 排水配管 屋外
    3. 給水配管 屋外 ← ココ
    4. 給湯配管 屋外
    5. 排水配管 屋内
    6. 給水配管 屋内
    7. 給湯配管 屋内
    8. 機器設置
    9. 修理
    10. 設計
  • 6と7は最近同じ材料を使用するので同率でもいいですね!
  • 私が教えてもらった時代はお湯は銅管でしたので、給湯の方が難易度が高かったのです。

このようになります。

 

  • 実は上記の5種類の他にもう一つあるのですが、あれは使用してはいけない気がする・・・・新品の状態で少しパイプが曲がっただけで漏れたりしましたし・・・夜中に抜けるし・・・・
  • ここでは紹介はしません。

 

施工方法は

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このポリエチレン管用継手『ポリ継手』ですが、ちょっとデリケートな継手です。

金属なのにどこが?と思われるかもしれませんが

新品の施工中古品を解体して使用しようとする時、パイプレンチやコーナーレンチでグイグイ力を掛け過ぎると傷つきますすぐに

砲金製の為、金属でも柔らかい部類なので本当にすぐに傷ついて欠けます

その削れた屑が鋭利で、指によく刺さります。チクチクしていつまでも痛いので気を付けましょう。

 

説明してきました通りポリエチレン継手は結構種類が豊富です。中々全てを使ったことのある水道屋さんは多くは無いと思います。そんなに使う必要もないですしね。

 

DIYで使うなら1~4のどれを選んでも問題は無いように思います。(性能的にです)

  1. ワンショット式
  2. 差し込んで袋ナットを締め込むタイプ
  3. コア一体式
  4. コア打込み式

でもやはり『ワンショット式』が一番ですね。

慣れると他の種類は使いたくなくなるほどにはお勧めです。

 

さて、次回は保温材の紹介と解説をします。よろしくお願いします。

今日もありがとうございました。

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