こんにちわ!お世話になります。DKです。
今回は『市水道の本管からの宅内への引き込み工事』の施工事例を解説します。
ご依頼内容はお客さんからではなく、下水道工事を行う知り合いの土建屋さんからで、
水道を下水道と一緒に引き込みたいから配管工事だけ頼みたい。
との事です。
下見してきました。
- 本管からの分岐~水道メーター器までの工事。
- 水道配管に必要な部分の土工の支持と写真。
一応提案?というか、
今現在その付近は、水道本管の計画中の地域で、水道の圧力が同じ市内の他所に比べて低いので、今はまだ商用利用はあまりお勧めではない。数年以内には解消予定である。
との水道課の指摘があった旨を、お客さんに確認して欲しい事として伝えておいた。
お客さんも納得されたようで、工事の準備です。
今回の工事は土建屋さんからの依頼です。
- 使用材料の確認。
- 既設管の状態確認。
- 配管工事。
- 付帯工事。
となります。
さて、工事開始です!!
施工事例 Mission.13
土建屋さんが着手前の写真を撮っていたので今回はありません。
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使用材料の確認
- 本来は工事開始日までに入荷し、確認しておく事。
- 工事対象の市町村の仕様に当てはまっているか?
- 取出し対象の本管の管種に間違いは無いか?
全てが重要ポイント。 ①はこの工事に限らず全ての工事において言える超重要な項目で、最低でも2~3日前には入荷して確認しておく事。 発注ミスや配送ミスなどで施工時に影響が出る事を極力避ける。 ②③共に①で日数に余裕があれば変更も可能。 稀に水道課に残っている図面の管種と違っていることが有るので、その際の対応も考えておけたらベスト!!
既設管の状態確認
- 対象配水管の管種と口径の確認。
- 対象配水管のオフセットの確認。
この工程も全部が重要ポイント。 ①は準備した材料で間違いが無いかの確認のため、最優先で調べる事。 ②はその配水管の埋設位置を写真として提出する事で、次回周辺工事を行った際の施工事故を防ぐ役割もある為、かなり重要である。 測定するのは「深度」「不動構造物からの距離」。
配管工事
- 既設配水管の清掃。
- サドル分水栓の取付。
- 水圧テスト 1.75Mpa。
- 穿孔。
- 管路部分に規定値の保護砂を投入し、敷き均す。
- 分止水栓、PP管、60°ベンド、メーターユニットまでを配管する。
- 洗管。
- 水圧テスト 1.75Mpa。
ポイントは①③④⑤⑧
①、②で取付ける位置よりも少し広めに清掃する事。この時に取付ける箇所の表示テープを除去してから清掃し、しっかり清掃できてないと漏水の原因になる。
③、②でサドルを設置した後にサドル自体の漏れを確認する為に行う。サドルの止水栓は開いたままで行う。
④、サドルの止水栓が開いていることを確認し、対象口径にあった刃で穿孔する。穿孔機には手動と電動がある。
今回は塩ビ管で小口径の穿孔なので手動を選択している。 強引に推し進めるのではなく、刃の下げスピードはゆっくりと、刃の回転スピードは素早く回す必要があり、若干のテクニックが必要で、尚且つ穿孔が完了した感触も感覚で覚える必要がある。
⑤、今回工事は下水道管との併用になるので下の砂基礎厚は100㎜。これが水道管単独工事の場合は50㎜となる。
⑧、この水圧テストは先程とは異なり、サドルの止水栓を閉じて行う。対象は⑥で配管したモノ全て。
確認箇所は全部で5か所。
- サドル分水栓+分止水栓
- サドル分水栓+閉栓キャップ
- 分止水栓+ポリエチレン管
- ポリエチレン管+60°ベンド
- 60°ベンド+メーターユニット
付帯工事
- 保護砂を規定値被せる。管上100㎜。
- 1層埋め戻してもらい中間テープを設置する。管上300㎜。
- 程よく埋まってきたら識別マーカーを設置する。
- 敷地内でメーターボックスを設置し、埋め戻す。
ポイントは①②③
①、保護砂の転圧は人力で行う事。
②、この1層目の転圧はプレートコンパクターで行う。それ以上の大きさのモノは厳禁!!
③、「程よく」とは識別マーカーが識別できる距離の600㎜以内。その範囲なら規定はないが、アスファルトに直接触れるのは厳禁。
私は路床に設置しているので、H=150~200くらい(アスファルトや下層路盤等の厚みにより違う)。
実はマーカーが出始めの頃に、識別限界距離がH=600㎜だったので、H=600㎜で設置したら転圧不足なのか多分下がってしまい、検査で反応しなかったという事があり、以降設置後に埋戻し部分が下がっても大丈夫なように下層路盤下、路床上部に設置する事にした。
反省会
完成です。 こっちの写真も土建屋さんのカメラの中です。
最後に
!!?
あれ?
黒板が間違ってる・・・・
2.0Mpaって・・・・
0.2Mpaです、本来は・・・・
作業時間はほぼほぼ一日拘束されました。7時間くらいかな?
- 本来は工事開始日までに入荷し、確認しておく事。
- 工事対象の市町村の仕様に当てはまっているか?
- 取出し対象の本管の管種に間違いは無いか?
- 対象配水管の管種と口径の確認。
- 対象配水管のオフセットの確認。
- 既設配水管の清掃。
- サドル分水栓の取付。
- 水圧テスト 1.75Mpa。
- 穿孔。
- 管路部分に規定値の保護砂を投入し、敷き均す。
- 分止水栓、PP管、60°ベンド、メーターユニットまでを配管する。
- 洗管。
- 水圧テスト 1.75Mpa。
- 保護砂を規定値被せる。管上100㎜。
- 1層埋め戻してもらい中間テープを設置する。管上300㎜。
- 程よく埋まってきたら識別マーカーを設置する。
- 敷地内でメーターボックスを設置し、埋め戻す。
最後に通水して洗管は入念に行いましょう。
今回工事の作業難易度は4~5くらいです。
私が考える新人さんに教える順序は以下の通りです。
- 雨水配管 屋外
- 排水配管 屋外
- 給水配管 屋外
- 給湯配管 屋外
- 排水配管 屋内
- 給水配管 屋内
- 給湯配管 屋内
- 機器設置・道路下 ⇐ ココの4~5
- 修理
- 設計
という感じですかね?
6と7は最近では同じ材料を使用するので同率でもいいです。 私が教えてもらった時代はお湯は銅管でしたので、給湯の方が難易度が高かったのです。
今回の成果
- ポリエチレン管Φ20
- サドル分水栓VΦ50×20
- 分止水栓Φ20
- 60°ベンドΦ20
- メーターユニットΦ13×20
- メーターボックスΦ13用
- 中間テープ
- 表示テープ
- 識別マーカー
以上です。
最後に
今回は「戸建ての住宅への水道管引き込み工事」の施工事例を解説しました。
通常0.3~0.4Mpaくらいはあるはずですから、思った以上に圧力が低くてびっくりしました。
道路下の配管工事は種類がそんなにない為、覚えてしまえば簡単です。
「簡単というのは1人当たりの作業量が分散できるので」という意味です。
理由は「道路下工事は1人では行わない」という事があります。最低でも2~3人は必要です。
したがって、1人当たりの配管に対する作業量は減ります。慣れも勿論必要ですが。
次回は面取り器、リーマーの詳細を解説します。
よろしくお願いします。
今日もありがとうございました。