こんにちわ!お世話になります。DKです。
今回は前3回に分けた塩ビ管の露出配管及び屋内配管の施工方法と使用工具、注意点について解説していきます。
塩ビ管、塩ビパイプ④
VU管
準備
基本的にはVU管の記事と同じ。
少し違ってくるのが屋内配管の場合で、1階部分の管なら床下、2階部分なら天井裏の調査下見が加わってくる。
懐中電灯やヘッドライトは必須。
一般住宅なら床下は入れても天井点検口が無いとか、公共の施設だと天井点検口は有るが床下へは潜れないという事もあるので、正確に把握できないこともある。
露出配管・屋内配管の施工方法と注意点
一般住宅の新規で露出配管はあまりないと思うが
- 勾配を計算しながらルートを決める。
- 支持金具を取り付ける。
- パイプを仮配管して、勾配を測る。
- パイプ表面と継手接合部分の汚れをウエス等で拭く。
- パイプ側に継手へ入る長さを写す。
- 写した位置よりも少し短めに接着剤を塗布する。
- 継手側へも接着剤をパイプ側より薄く塗布する。
- パイプを継手へ回しながら挿入し文字を後ろ側に向ける。(塗装や保温を巻く場合は前面に向ける)
- 動かなくて、傷つかない物へ押し付けてしばらく待つ。
- 力を抜いてみて、パイプと継手が動かなければ接合完了。
- 支持金具でしっかりと固定し、勾配を確認する。
- 保温材や遮音材を巻く。塗装する。
ここの解説もやはりVU管の記事と同じ。少し違うのが、先に配管ルートを決めて支持金具を取り付ける事と保温材や遮音材で被覆する事。
屋内配管や露出配管では地中と違い少なからず人目に付く。パッと見てシンプルで誰が見ても分かり易い配管を心掛ける。
VP管、HIVP管
準備
基本的にはVP管、HIVP管の記事と同じ。
露出配管・屋内配管の施工方法と注意点
この管を露出させる場合、耐候を考慮して保温材で被覆する。その被覆の仕方で工事の工程が変わる。
パターン①
- 排水管や他の管と干渉しないように最短のルートを決める。
- ルート上の必要な位置に支持金具を取り付ける。
- パイプを仮配管してみる。
- パイプ表面と継手接合部分の汚れをウエス等で拭く。
- パイプ側へ継手に入る長さを写す。
- 写した位置よりも少し短めに接着剤を塗布する。
- 継手側へも接着剤をパイプ側より薄く塗布する。
- パイプを継手へ回しながら挿入し文字を文字を後ろ側に向ける。(塗装や保温を巻く場合は前面に向ける)
- 動かなくて、傷つかない物へ押し付けてしばらく待つ。
- 力を抜いてみて、パイプと継手が動かなければ接合完了。
- 支持金具で固定する。
- 通水し漏れをチェックした後、被覆材を取付ける。
パターン②
- 排水管や他の管と干渉しないように最短のルートを決める。
- ルート上の必要な位置に支持金具を取り付ける。
- パイプを仮配管してみる。
- パイプ表面と継手接合部分の汚れをウエス等で拭く。
- パイプ側へ継手に入る長さを写す。
- 写した位置よりも少し短めに接着剤を塗布する。
- 継手側へも接着剤をパイプ側より薄く塗布する。
- パイプを継手へ回しながら挿入し文字を後ろ側に向ける。(塗装や保温を巻く場合は前面に向ける)
- 動かなくて、傷つかない物へ押し付けてしばらく待つ。
- 力を抜いてみて、パイプと継手が動かなければ接合完了。
- 被覆材を取付ける。
- 支持金具で固定する。
- 通水し漏れをチェックする。
パターン①は先に配管を終えて通水試験や圧力試験を完了させた後に被覆をする。
パターン②は先に被覆材を付けた後で支持固定し、最後に通水試験や圧力試験を行う。
どちらが正解とは言えないが、①は固定を外壁や構造体から離す必要があり、配管後に目立つ。②は万が一漏れた時に被覆材も切って外すために見た目が悪くなるし、修理の際にやりづらい。
前回の記事では記載しなかったが、VP管は排水管として使用することが有る。その場合は、VU管の施工方法と同じなのだが、管の肉厚が違うため継手も違う。VP管用の排水継手がありそれをDV継手という。
普通の給水用の継手よりものり代が短い。
HT管
準備
基本的にはHT管の記事と同じ。
露出配管・屋内配管の施工方法と注意点
上記のVP管、HIVP管とほぼ同じ。ただ「1.排水管や他の管と干渉しないように最短のルートを決める」の部分が「排水管や他の管と干渉しないように余裕を持たせながらルートを決める」になる。
ただ、排水管として使用する場合は最短ルートで構わない。
今日のまとめ
今日は塩ビ管を露出や屋内で配管する時の施工方法と注意点をまとめてみました。
基本は屋外でも屋内でも同じなのですが、仕上がり具合や職人のセンスによって同じ現場でも全く異なる配管になったりします。
もし DIYで触るのであれば
- VU管
- VP管、HIVP管
- HT管
の順がいいでしょう。3はお勧めしませんが・・・・
次回は銅管の施工方法と注意点です。よろしくお願いします。
今日もありがとうございました。