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【塩ビ管】の施工方法と継手、使用工具と注意点①!

こんにちわ!お世話になります。DKです。

今回は色々な管の施工方法の中から塩ビ管の施工継手の種類を解説します。使用工具や注意点なども解説していきたいと思います。

因みに業者に工事を頼めば、勿論お金が発生します。見積りや下見だけなら無料の業者さんもいますのでまずは相談を。

塩ビ管、塩ビパイプ①

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準備

まずは下見へ。

1.お施主さんと打合せ

  • どのような器具をどこに設置するのか?
  • どのようなものを排水するのか?
  • 使用水量と排水量は?(一度に何人がどのような使い方をするのか)

をお聞きする。上記3つを教えていただいたら

2.設置器具の排水先の調査

  • 排水管はあるのか?
  • 接続する箇所はどこか?
  • 口径が適合しているか?
  • 処理区分はあっているか?(浄化槽処理・公共下水・集落排水・合流・分流)

最後の『処理区分はあっているか?』は地元や工事に慣れている土地なら分かると思うが、慣れない土地なら市役所やその土地の業者への確認必須。業者さんに頼むと、基本的に浄化槽処理の排水地域以外は市役所への届け出が必要になる。

3.測量と機械工具・資材選定

  • 距離と曲点・角度
  • 表層材の取壊しの有無と仕上がり具合
  • 必要日数と人数、音や埃、車の出入りなどの制限の有無と駐車スペースの確認

を把握し、必要に応じてお見積書を提出。

OKをいただきすべての準備が出来たら、いざ工事!

  • 必須工具
  1. VU管 必要口径×長さ
  2. VU継手 必要形状×個数
  3. スケール(メジャー)
  4. 水平器(勾配器)
  5. 接着剤1㎏缶
  6. ノコギリ、手鋸(150mm以上ならグラインダー若しくは切断機等)

必要に応じてその他の工具類を追加する事!

継手の種類

  •   ソケット    管と管を真直ぐ接続する。
  •   エルボ     管と管を90°曲げて接続する。30°や45°等色々な角度の物がある。
  •   チーズ     管を分岐する。
  • IN インクリーザー 管の口径を変更する。異径継手。S・L・Tがある。
  • VS バルブソケット 片方はTS接合でもう片方がネジ接合になっている。異種管接合継手。
  • SS Sソケット   S字に曲がった継手。排水芯が1/2ズレと1/3ズレがある。
  • 持出ソケット     片方がパイプと同径でもう片方はパイプの中に入る継手。
  • Bu ブッシュ    継手の厚みで口径を変更する継手。INのコンパクト版。

その他にも使い勝手のいいモノやマニアックな形状の物が多数ある。

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施工方法と注意点

まずは新規ならば

  1. 堀山へパイプを入れて勾配を図り、配管全体を見る
  2. パイプ表面と継手接合部分の汚れをウエス等で拭く
  3. パイプ側に継手へ入る長さを写す
  4. 写した位置よりも少し短めに接着剤を塗布する。
  5. 継手側へも接着剤をパイプ側より薄く塗布する。
  6. パイプを継手へ回しながら挿入し文字を上に向ける。(露出配管時なら文字は隠す)
  7. 動かなくて、傷つかない物へ押し付けてしばらく待つ。
  8. 力を抜いてみて、パイプと継手が動かなければ接合完了。
  9. 埋め戻す前に通りを測り、目視で確認する。
  10. 大きい石や尖った物が配管に当たらないように管横まで細かい土や砂で埋める。
  11. 配管が浮かないように上から押さえながら管下の隙間をつつく
  12. 配管を上から軽く踏んだり押したりして下がったりたわまなければ、勾配を確認した後また石等に気を付けて土を被せる。
  13. パイプより10㎝~20㎝位被せたら足で踏み固める。これを繰り返して埋める。

これが既設管との接続なら

  1. 既設管を切断する。
  2. 既設管内の水分を切るヘドロや油粕等があれば取り除く
  3. 既設管へパイプを仮に繋げて勾配を図り、配管全体を見る
  4. パイプ表面と継手接合部部の汚れをウエス等で拭くからは同じ。

『1.勾配を測り、全体を見る』は排水なので高低差で流れる。これを間違えると水が流れずに溢れる。全体を見るは敷地や建物、構造物に対して平行か?垂直か?等、真上から見たり、敷地の配管図を描いた時の見た目を気にして、綺麗に解り易く配管する事。

パイプや継手を拭いたり、水分を切るは接着不良防止のため。ヘドロや油粕等があれば取り除くのは将来障害になり得るモノを見つけた時に除去しておく。

そして慣れてくると『3.パイプ側へ継手に入る長さを写す』を省略できる。この口径なら何センチ入るからこれぐらいまで入れば良いというのが見てわかるから。

写した位置よりも少し短めに接着剤を塗布する・継手側へも接着剤をパイプ側より薄く塗布するのは、塩ビの接着剤は溶かしてくっつける。パイプへたくさん塗ると継手に挿し込んだ時に継手側よりもパイプ側がより溶ける事になる。パイプ側がより溶けるという事は、溶けだす塩ビは継手の中へは入りにくく継手の外側へ出てくる。そして少し短めに塗ってあると、溶けた塩ビがムニュっと外へ出てきたときに継手のところで止まる。継手の終わりは真直ぐなので見た目が良い。そして抜けていないことが目視で確認できる

そして回しながら挿入すのは塗斑(ぬりむら)を無くすため。文字を上に向けるのは、将来管を破損した時等に管表面だけ掘り出せば口径がわかるから。露出配管時でも保温材を被せる時や塗装を施す時は字を表へ向ける。

石や尖った物はこの管種以外でも気を付けなければいけないが、VU管は肉薄なので特に注意が必要。

埋めながらも管が見えている限りは勾配の確認も怠らない事!

今日のまとめ

今日はVU管の施工方法を書きました。

時間が出来たら写真もアップしようと思います。文章だけで分かりづらければコメントしていただけたら詳しく回答します。

幸いなことにこのVU管は流れるモノが雑排水なので圧力がかからない。という事は失敗しても噴き上がったりはしないし切断等の加工が容易なので、最初に触るにはもってこいの管種です。

DIYで始めてみるならこのVU排水管からデビューがお勧めです。いかがでしょうか?

 

次回はVPやHIの施工方法と解説です。よろしくお願いします。

今日もありがとうございました。

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