こんにちわ!お世話になります。DKです。
今回は『継手の種類』の中から銅管継手の紹介と解説です。
この継手は金属管の部類に入る管種の継手です。ワンタッチ式のモノとフレア式のモノ、ロウ付けのモノ等がありますが今日はロウ付けの継手について解説していきます。
継手 ⑦
継手とは―2つ無いし3つの部品や部材を結合する事、またはその結合部分の事。
銅管継手
銅管継手
特徴
正式には銅管用溶接式継手。
施工方法はロウ付けやハンダ付けと呼ばれ、火気を使用する。
銅管配管時に使用する管と同じ銅、若しくは黄銅である。
以下の理由故に塩ビ製の管や継手と違って、DIYには向かないと思われる。
火気を使用する為、扱いが難しい。
パイプの単価が塩ビ管と比べて高い為、練習する余裕が無い。
制約が多いので、それらをクリアするのが面倒。
制約とは?
- 管の内部も外部からも水気厳禁!
- 付近の可燃物厳禁!
- ロウ付け直後の火傷に注意!
- ロウ付け冷却中に管を動かしたり、振動させたりも厳禁!
1は水分があると銅管の温度が上がらず、その部分にハンダが回らず漏水する。
2は単純にかなり高温の火を使う為、火事になる。
3は高温の火であぶっているため。
4は冷却して固まる前だと、振動でハンダが切れるので漏水する。
地中埋設での施工方法は
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露出・屋内での施工方法は
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種類と解説、使用法等
標準的な銅管継手
現物写真 | 記号 | 名前 | 形状・使用法 |
---|---|---|---|
S | ソケット | パイプとパイプを真直ぐに接続する継手。 | |
L | エルボ | パイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 | |
45°L | 45°エルボ | パイプとパイプを45°曲げて接続する継手。 | |
T | チーズ | パイプとパイプを90°の角度で、若しくは左右へ分岐する継手。 | |
オス | オスネジアダプター | 片側がオスネジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。 | |
メス | メスネジアダプター | 片側がメスネジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。 | |
IN | 異径ソケット | 異径のパイプとパイプを真直ぐに接続する継手。 | |
INL | 異径エルボ | 異径のパイプとパイプを90°曲げて接続する継手。 | |
INT | 異径チーズ | 異径のパイプとパイプを90°の角度で分岐させる継手。 | |
Ca | キャップ | パイプの止めやカバーに使う継手。 | |
WS | 水栓ソケット | 片側がメスネジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。 | |
WL | 水栓エルボ | 片側がメスネジで、もう片方がエルボになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。 | |
― | WT | 水栓チーズ | 分岐口がメスネジで、後の2口は溶接接合になっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。 |
銅管特殊継手類
現物写真 | 記号 | 名前 | 形状・使用法 |
---|---|---|---|
WS | 座付水栓ソケット | 片側がメスネジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。固定が出来るように台座が付いている。 | |
WL | 座付水栓エルボ | 片側がメスネジで、もう片方がエルボになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。固定が出来るように台座が付いている。 | |
― | 床出ソケット | 片側がメスネジで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。固定が出来るように丸い台座が付いている。 | |
― | 絶縁ユニオン | 異種金属管との接合に用いる。 異種金属管の接合をすると、電気が発生し電食を起こす。 それを防止する継手。 | |
― | ソルジャージョイントS | 片方が袋ナットで、もう片方がソケットになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。 | |
― | ソルジャージョイントL | 片方が袋ナットで、もう片方が大曲のエルボになっている継手。 異種管接合継手。機器接続継手。 |
まとめ
今回も『継手』について解説しました。地域や会社、メーカーでも呼び方が違うことが有りますがご容赦ください。
今回も施工の順番を付けるとしますと、屋外配管が4番目、屋内配管が7番目です。
私が考える新人さんに教える順序は以下の通りです。
- 雨水配管 屋外
- 排水配管 屋外
- 給水配管 屋外
- 給湯配管 屋外 ← ココ
- 排水配管 屋内
- 給水配管 屋内
- 給湯配管 屋内 ← ココ
- 機器設置
- 修理
- 設計
という感じですね。
6と7は最近では同じ材料を使用するので同率でもいいです。
私が教えてもらった時代はお湯は銅管でしたので、給湯の方が難易度が高かったのです。
この管種もVP継手、HI継手同様に屋内と屋外の順序の差があるのは漏水した時の被害の度合いが違うから!
ですがこの銅管継手は塩ビの継手と違い、通水さえできればすぐに漏れるかどうかがわかります。
塩ビのVP継手やHI継手の場合接着剤が付いていなくても漏れないこともあります。
そして抜けないことも稀にあります。(地中埋設管で稀にある)
鋼管継手だとネジ接合は漏れても少量過ぎて圧力を掛けなければわからないくらいの漏れであったり、
圧力を掛けて半日くらいかけてやっとわかるくらいの漏れもあります。
上記の通り水さえ通せればすぐにわかるのですが、そこで漏れてしまうとそれはそれで厄介です。
通した水を綺麗に抜かないと、また接合不良になってしまうから・・・・
と、書いていてやっぱり面倒くさい管です。
ワンショット式の継手や締込式の継手もいいですが、溶接式と比べるとやはり耐久性に劣ります。
そして、お客さんの事を考えると『ロウ付け一択』になると私は思います。
さて、次回はDV継手の紹介と解説をしていきます。よろしくお願いします。
今日もありがとうございました。